操作の辞書
認知バグのコードリファレンスと、悪質インフルエンサーが多用するテクニックの定義集。
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脳のバグ(CVE相当)
事後に「最初からそうなるとわかっていた」と感じる傾向。偶発的な成功体験(プラシーボ、自然回復)を特定の介入の効果として誤帰属させる。「飲んだら治った」は因果ではなく相関に過ぎないが、強力な体験として記憶に刻まれる。
「量子」「波動」「分子」「エネルギー」など科学的に聞こえる用語を、実際の科学的文脈から切り離して意味不明な形で使用することで、主張に科学的正当性があるかのような印象を与える手法。科学的外観と科学的内実のギャップが検出困難度を高める。
長期的な関係・権威関係・孤立状態において、他者からの継続的な現実の書き換えに対する抵抗力が低下する状態。「あなたの記憶が間違っている」「あなたは過敏だ」を繰り返し受けることで、自己の知覚・判断への信頼が損なわれ、操作者への依存が深まる。
「感動した=真実だ」「怖い=危険だ」「信じたい=正しい」という形で、感情的な確信を客観的証拠の代替として使うバグ。疑似科学セミナーにおける「体験して感じた変化」が、介入効果の証拠として機能するのはこのバグによる。CBT(認知行動療法)ではこれを最も基本的な認知の歪みとして扱う。
段階的にエスカレートする要求・状況・環境の変化を「普通」と認識し、異常を異常として認識できなくなるバグ。カルトの段階的コミット誘導(BUG-014)の受容側メカニズム。最初は異常に見えたことが、慣れによって参照点が書き換えられ、新たな「普通」になる。ゆでガエル現象の認知的説明。
自分の信念に対する反証データを突きつけられると、信念が揺らぐどころか逆に強固になる認知バグ。反証が「攻撃」として処理されるため、正しい情報を与えるほど対象者が深みにはまる。カルト・陰謀論の「免疫壁」として機能する。
「外の世界は敵だ」「あなたの家族は洗脳されている」という恐怖の幻影を集団内で増幅させ、対象者を外部から完全に遮断する手口。孤立した対象者は情報の検証手段を失い、加害者の提供する情報のみに依存するようになる。
「あなただけが真実に気づいている」「この情報を理解できる人は稀だ」と対象者の自尊心に特権意識を注入する手口。一般大衆への軽蔑と集団への帰属意識を同時に醸成し、離脱コストを極大化する。陰謀論・高額セミナー・カルトで汎用される。
実際には体験していない悲劇・迫害・苦難の物語を繰り返し聞かせることで、対象者に「擬似的なトラウマ」を植え付ける手法。共同体の「被害者性」を共有させ、結束と敵意を強化する。宗教的殉教者譚・民族的被害史観・反ワクチン運動で使われる。