エレファンタ島:ムンバイ沖の島に刻まれた、6m超のシヴァ神の三面像
- インドの商業都市ムンバイ(ボンベイ)から船で1時間のエレファンタ島に、玄武岩の岩盤をくり抜いた巨大な石窟寺院がある。メインの第1窟には高さ6.4mの「サドシヴァ(三面像)」——シヴァ神の創造・維持・破壊の三つの側面を一体の顔で表現した傑作彫刻がある。ポルトガルが植民地化した際に多くの彫刻を破壊したため、現存するものは一部にすぎない。
- 所在地・時代: インド・マハーラーシュトラ州(ムンバイ沖10km)(5〜8世紀(グプタ〜チャルキャ朝))
- 分類・保全状況: 文化遺産 / 保全状態:良好
- 所在地:
- インド・マハーラーシュトラ州(ムンバイ沖10km)
- 遺産分類:
- 文化遺産
- 登録年:
- 1987年
- 保全ステータス:
- 保全状態:良好
インドの商業都市ムンバイ(ボンベイ)から船で1時間のエレファンタ島に、玄武岩の岩盤をくり抜いた巨大な石窟寺院がある。メインの第1窟には高さ6.4mの「サドシヴァ(三面像)」——シヴァ神の創造・維持・破壊の三つの側面を一体の顔で表現した傑作彫刻がある。ポルトガルが植民地化した際に多くの彫刻を破壊したため、現存するものは一部にすぎない。
- ムンバイからの大量観光客による磨耗
- 海からの塩分・湿気による岩盤侵食
遺産の概要
ムンバイ(ボンベイ)港から東方約10km沖のエレファンタ島(面積約12km²)。5〜8世紀に主に掘られた7つの石窟(ヒンドゥー教5・仏教2)からなる。
メインの第1窟:
- 平面:40m×40m(高さ5〜6m)
- 中央の祠堂にリンガ(シヴァ神の象徴)
- 三面像(サドシヴァ):高さ6.4m
- 壁面の浮彫り8枚:シヴァ神話の各場面
サドシヴァ(三面像)
高さ6.4mの三面胸像がメインの壁に彫り込まれている。3つの顔:
- 中央の顔(タトプルシャ): 目を半分閉じた平和・瞑想・維持の顔
- 右の顔(ヴァマデーヴァ): 柔らかく女性的・創造の側面
- 左の顔(アゴラ): 怒り・破壊・死の側面(ひげ・牙・蛇のシンボル)
元は4面目(頭頂部・第4のブラフマー的側面)もあったが、岩盤の亀裂で見えない構造になっている。
ポルトガルによる破壊
1534年にポルトガルがムンバイ島を入手し、この地域を支配下に置いた。
石窟への影響:
- 兵士がライフル射撃の的として彫刻を使用した記録あり
- 宗教的理由による意図的な破壊
- 現在残る彫刻は元のものの一部
第1窟の大型壁面浮彫り8枚のうち、損傷していないものはほとんどない。サドシヴァが比較的保存状態が良いのは、その巨大さと位置のため破壊が困難だったためとされる。
現代の島
ムンバイからフェリーで約1時間。年間100万人以上が訪れる(2019年以前)。島の住民(ガリコリ族)は現在も伝統的な漁業を続けている。
島内の売店・レストランは観光収入で成り立ち、石窟保護と観光振興のバランスが課題。
記録メモ
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| UNESCO ID | 244 |
| 登録年 | 1987年 |
| 建設年代 | 5〜8世紀 |
| 石窟数 | 7(ヒンドゥー5・仏教2) |
| サドシヴァの高さ | 6.4m |
| ムンバイからの距離 | 約10km(フェリー約1時間) |
| ポルトガル支配 | 1534年〜(破壊開始) |
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