世界遺産異変
ウルル=カタ・ジュタ国立公園:地上348mの岩の80%は地下に眠り、2019年まで聖地への登山が許されていた
オーストラリア中部の乾燥地帯に屹立するウルルは、高さ348mの巨岩だが地表に出ているのは全体の約20%に過ぎず、残り80%は地下に埋まっている。アナング族にとって4万年以上にわたる聖地であり、1985年に土地の返還が実現した後も観光客の登山は続いた。文化的・精神的敬意を求める先住民の長年の訴えにより、2019年10月についに登山が完全禁止となった。夕日に染まる酸化鉄の表面が時間帯によって10種類以上の色に変化する複合遺産。