世界遺産異変
ボスラ古代都市:城塞に守られた1,900年前のローマ劇場と預言者の足跡
2世紀にローマ帝国アラビア属州の首都として栄えたシリア南部の古代都市。15,000人収容のローマ劇場は、中世にアラブの城塞で外側を丸ごと包み込まれたため奇跡的に原形を保ち、世界最良の保存状態を誇るローマ劇場のひとつに数えられる。さらにイスラームの伝承では、若きムハンマドが隊商でこの地を訪れた際、修道士バヒラーが彼に「預言者の印」を認めたとされる聖地でもある。近年のシリア内戦で砲弾が劇場に着弾し、危機遺産リストに登録された。