世界遺産異変
タオス・プエブロ:1,000年間、電気もガスも水道もなく今も人が暮らす5階建て泥の城
ニューメキシコ州北部に立つタオス・プエブロは、紀元後1000〜1450年頃に建設された5〜6階建ての泥造り集合住宅で、約1,000年間一度も放棄されることなく現在も先住民族が居住し続ける。電気・ガス・水道の一切が引かれておらず、住民が自ら選んで伝統的生活様式を維持しているのが最大の逆説だ。木材と粘土だけで積み上げられた壁は今も現役であり、1680年の「プエブロ蜂起」でスペイン植民地支配を一時的に覆した抵抗の拠点でもある。