世界遺産異変
エバーグレーズ国立公園:草の川が消えゆく——世界遺産でありながら最も深刻に劣化した生態系
幅80km・深さわずか30cmの水の流れが160km南下する「草の川」——エバーグレーズは地球上に類を見ない亜熱帯湿地生態系だ。しかし1900年代初頭以降、農業用排水路・都市開発・外来種(ビルマニシキヘビ)の侵入によって元の生態系の半分以上が失われ、1993年に危機遺産リストに登録された。復元プロジェクトの推定費用は200億ドルを超え、「世界遺産でありながら最も深刻に劣化した遺産」の筆頭として国際社会に警告を発し続けている。