世界遺産異変
バールベック:ローマ帝国が砂漠に刻んだ「完成しなかった最大の神殿」という永遠の謎
レバノン東部のベカー高原に立つバールベックは、ローマ帝国が建設した世界最大級の神殿複合体。ジュピター神殿の柱1本だけで直径2.3m・高さ22mという規格外の存在感を誇り、完成していれば古代世界最大の神殿となるはずだった。近くの採石場には1,000トンを超える未完成の石が今も横たわり、どうやって運搬・建設したのかという謎は21世紀の現代においても完全には解明されていない。現在はヒズボラの影響下にあるレバノン情勢により、保護活動に深刻な支障が生じている。