世界遺産異変
エヴォラ:5,000人の骨が語る「博物館都市」——ローマから大航海時代まで2,000年の記憶が一つの城壁に宿る
ポルトガル南部の城壁都市エヴォラは、1世紀のローマ神殿、12世紀のロマネスク大聖堂、16世紀のルネサンス噴水が混在する「博物館都市」だ。最大の奇異は「骨の礼拝堂(カペーラ・ドス・オッソス)」——5,000人の修道士の骨と頭蓋骨で壁と柱を覆い尽くした空間に刻まれた「我々の骨はここで汝の骨を待っている」の碑文。大航海時代にはコロンブス以前のアフリカ航路開拓の拠点となった歴史的要衝でもある。