世界遺産異変
コトル:大地震と世界遺産登録が同じ年に重なった、湾の底の要塞都市
アドリア海の最奥部、三方を急峻な山に囲まれた「フィヨルド風湾」の底に築かれた中世要塞都市。4.5kmに及ぶ城壁は断崖を垂直に登り、標高260mの山頂砦サン・ジョヴァンニまで一気につながる。ヴェネツィア共和国が400年間統治した後、オスマン帝国・オーストリア帝国に次々と支配されながらも、石造りの街並みは奇跡的に保存された。1979年にはマグニチュード7.0の大地震が発生し、被災と同年にユネスコ世界遺産登録という前代未聞の事態が起きた。