世界遺産異変
アテネのアクロポリス:白亜の神殿は「脱色した姿」――200年越しの彫刻返還戦争
パルテノン神殿は本来、金・赤・青に鮮やかに彩色されていた。現在の「大理石の白」は2500年をかけて色落ちした姿に過ぎない。1801年にエルギン卿がロンドンへ持ち去ったフリーズ彫刻「エルギン・マーブルズ」の返還問題は今も未解決で、ユネスコ登録から40年経てもギリシャは返還を求め続けている。西洋文明の原点とされながら、その核心部分が故郷を離れたまま展示される逆説が続く。
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