世界遺産異変
長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産:250年間、仏像の顔をしたキリスト教
1597年の26聖人殉教後、1873年の禁教令解除まで約250年間にわたり潜伏キリシタンが維持した独特の信仰形態の遺産群。マリア観音(聖母マリアを仏像の形に偽装した礼拝像)・オラショ(ラテン語祈祷文の日本語化)・仏教寺院に偽装した礼拝集会など、弾圧・偽装・融合という三重の重なりが生み出した宗教的独自形態。1865年の「信徒発見」では、250年の間に信仰が外部との接触なしに継続されていたことがカトリック世界に衝撃を与えた。