世界遺産異変
ドゥッガ:北アフリカで最もよく保存されたローマ都市、3つの文明が重層する「文明の多重継承」
チュニジア北西部に残るドゥッガは、北アフリカで最もよく保存されたローマ都市遺跡と評される。2,000人収容の劇場、ジュピター・ジュノー・ミネルヴァに捧げられたカピトル神殿、凱旋門、公共浴場が驚異的な保存状態で現存する。特筆すべきは、ベルベル人・カルタゴ人・ローマ人という3つの文明の痕跡が一つの丘の上に重層していること。ヌミディア王マスィニッサの王宮遺構とローマの神殿が共存するという、世界でも稀な遺跡構成が歴史の多層性を今に伝える。