世界遺産異変
ギョベクリ・テペ:農耕以前に建てられた世界最古の巨石神殿——文明の常識を覆す逆説の丘
紀元前9500年頃——農業すら始まっていない狩猟採集社会が、直径20メートルの円形建築と2〜7トンのT字型石柱を組み上げた世界最古の巨石神殿。「文明が農業を生み、農業が余剰を生み、余剰が神殿を生む」という従来の常識を根底から覆す。巨石を運び、整形し、配置するために数百人規模の集団労働が必要であり、定住・農耕開始の数千年前に高度な宗教的組織が存在したことを示す。さらに石柱群は意図的に埋め戻されており、その理由は今なお謎のままである。