世界遺産異変
ポロンナルワ古代都市:14メートルの石仏が眠る「水の王国」——支持材なし一体彫りという13世紀の技術的奇跡
スリランカの第二王都ポロンナルワは、11〜13世紀に栄えた灌漑文明の結晶だ。人工湖パラークラマ・サムドラ(面積2,500ヘクタール)を核とする水利システムが農業を支え、「水の王国」と称された。なかでもガル・ヴィハーラの岩盤直彫り石仏群——最大14メートルの涅槃像を含む4体——は支持材を一切使わず生きた岩を直接彫刻した12世紀の傑作。13世紀の南インド・マリンダ侵攻で都市は突如放棄され、数世紀にわたりジャングルに沈んでいた。