世界遺産異変
ロック・アイランズ南部ラグーン:毒を失ったクラゲと「海のキノコ」が共存する石灰岩の迷宮
パラオの南西海域に浮かぶ数百の石灰岩島群。基部がくびれた「海のキノコ」型の独特な島形は、波の浸食とウニや魚による生物侵食が数千年かけて刻んだ造形だ。その中に外界から隔絶された塩水湖「ジェリーフィッシュ・レイク」があり、毒を失ったマスティゲアス・パパア(ゴールデンジェリーフィッシュ)が数百万匹生息する。さらに太平洋戦争の沈没艦船や撃墜された戦闘機が珊瑚礁と共存し、歴史の痕跡が自然に飲み込まれている。自然・文化・歴史が交差する複合遺産。