オーパーツ・からくり
水運儀象台:ヨーロッパより300年早く「機械式脱進機」に到達していた北宋の水力天文台
北宋の科学者・蘇頌(そしょう)が設計した高さ約12メートルの水力天文観測塔。渾天儀(天体観測装置)・浑象(天球儀)・報時装置を1つの水車動力から駆動する複合機械であり、その報時機構には水の間欠的な流出を利用した「天衡(てんこう)」という装置が組み込まれていた。これは機能的にヨーロッパの機械式脱進機に相当し、実現時期はヨーロッパの機械式時計(14世紀)よりおよそ300年早い。実機は金軍の侵攻に伴う略奪で失われたが、蘇頌自身が著した設計書『新儀象法要』により機構の大部分が復元可能である。