オーパーツ・からくり
指南車:磁石を一切使わずに「南」を指し続けた古代中国の差動歯車マシン
車上の人形が、車がどれだけ曲がっても常に同じ方向(南)を指し続けるという古代中国の伝説的な車両。方位磁石とは無関係に、車輪の左右の回転差を歯車機構で検出し、その差分だけ人形を車体と逆方向に回転させることで「見かけ上の指し示す方向」を一定に保つ——原理としては現代の自動車のディファレンシャルギア(差動歯車装置)に極めて近い。実機は現存せず、複数の史書に散発的な記述が残るのみで、周代の起源説には確実な物証がなく、技術的に確実視されるのは3世紀の技術者・馬鈞による再現以降である。