オーパーツ・からくり
段返り人形:動力源ゼロ、水銀の重心移動だけで階段を勝手に転がり降りる江戸のからくり
ゼンマイもモーターも一切持たない、江戸期からくりの中でも最も動力源が少ない部類の人形。内部に封入された水銀(あるいは水)が、人形が傾くたびに重心を移動させ、その重心移動が次の「前転」を引き起こす——という完全にパッシブな連鎖反応だけで、階段を1段ずつ勝手に転がり降りていく。外部からエネルギーを供給する動力源は存在せず、位置エネルギー(人形が高い場所に置かれていること)だけが唯一のエネルギー源である。