世界遺産異変
ハルシュタット:3,000体の遺骨が眠る塩の村が、中国に丸ごとコピーされた
ヨーロッパ初期鉄器時代文化の名前の由来となったオーストリア中部アルプスの湖畔集落。世界最古の岩塩坑のひとつと、3,000体以上の遺体と副葬品が出土した墓地を持つ。現代では人口800人の村に年間100万人超が押し寄せるオーバーツーリズムの象徴となり、中国の開発業者によってこの村の完全コピーが広東省に建設された。
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ヨーロッパ初期鉄器時代文化の名前の由来となったオーストリア中部アルプスの湖畔集落。世界最古の岩塩坑のひとつと、3,000体以上の遺体と副葬品が出土した墓地を持つ。現代では人口800人の村に年間100万人超が押し寄せるオーバーツーリズムの象徴となり、中国の開発業者によってこの村の完全コピーが広東省に建設された。
オーストリア・ザルツカンマーグートに位置するハルシュタットは、7,000年前から採掘が続く世界最古の岩塩鉱山を擁する村だ。紀元前800〜450年に栄えた鉄器時代の文化「ハルシュタット文化」は、塩の独占交易によって広大な交易網を築き、その名がヨーロッパ鉄器時代前期文化の総称となった。村そのものが考古学の時代区分の語源になるという唯一無二の歴史を持ち、2011年には中国・広東省がこの村を丸ごとコピーした「複製ハルシュタット」を建設するという奇妙な事件も起きた。