世界遺産異変
ルート砂漠:地球最高70.7℃——NASAが火星と比較した「死の砂漠」
イラン南東部に広がるルート砂漠は、2005年に衛星測定で地表温度70.7℃を記録し、地球上で最高温度が観測された場所として知られる。「ルート」とはペルシャ語で「空虚・荒廃」を意味し、まさに「死の砂漠」の名が相応しい極限環境だ。直径50km以上に及ぶヤルダンク(風食地形)群は地球最大規模を誇り、その景観はNASAが火星地形との比較研究に採用するほど異星的である。一方で、この極限環境に微生物が発見されており、生命の限界を問い直す地として科学界の注目を集め続けている。