世界遺産異変
カジランガ国立公園:絶滅寸前の12頭から2,600頭へ——インドサイ復活の聖域
アッサム州の草原地帯に広がるカジランガ国立公園は、世界のインドサイ(一角犀)の約75%が生息する唯一の場所だ。1905年の保護区指定時にはわずか12頭まで激減していたが、現在は2,600頭以上へと劇的に回復した「種の復活」の奇跡を体現する。毎年ブラフマープトラ川の洪水が公園面積の60〜70%を水没させるが、この周期的撹乱こそが豊かな草地生態系を支える不可欠な営みである。密猟者への射殺権限を持つレンジャーが守る、生と死が交差する野生の聖域。