世界遺産異変
ブルージュ歴史地区:「死んだ都市」として凍りついた15世紀ヨーロッパ最大の商業都市
かつてヨーロッパ最大の商業都市として繁栄したブルージュは、15世紀末に港湾部の砂の堆積により海への出口を失い、経済的に「死んだ都市(ドウド・スタッド)」となった。この「死」こそが逆説的に中世の街並みを完全保存した。19世紀にはその廃墟的美しさが文学作品の舞台となり、その文学的イメージが世界中から観光客を呼び込む現代観光都市への変貌を招いた。人口わずか約2万人の旧市街に年間800万人以上が訪れる。