世界遺産異変
ブルッヘ歴史地区:「北のヴェネツィア」——川が詰まって凍った中世都市と、ヤン・ファン・エイクの光
13〜15世紀に北海交易の中心として繁栄したフランドルの商業都市ブルッヘ(ブリュージュ)。運河沿いの中世レンガ商家・鐘楼(ハレン)・市庁舎が「北のヴェネツィア」と呼ばれた。15世紀、主要航路のズウィン川が土砂で閉塞し、港機能を一夜で失ったことで経済的に没落——しかしその「死」が逆に中世の都市景観を完璧に凍結した。初期フランドル絵画(ヤン・ファン・エイク)が花開いた場所でもある。