世界遺産異変
トロイア遺跡:シュリーマンが「発見」した真のトロイアは1,000年ずれていた
ホメロスの叙事詩『イリアス』が描くトロイア戦争の舞台として名高いヒサルルク丘陵。1871年にハインリッヒ・シュリーマンが発掘を開始し、9層以上の重層遺跡を世界に示した。しかし彼が「プリアモス王の宝物」と確信した第2層は紀元前2400年頃のもので、ホメロスが歌う戦争時代より約1,000年古い。現在の学術的合意では、第7a層(紀元前1300〜1180年頃)がトロイア戦争の舞台に最も近いとされる。神話と考古学の乖離が今も議論を呼ぶ遺産。