世界遺産異変
バムの城塞:2,000年を生き延びた世界最大の泥の建造物が、26秒で崩れた
イラン南東部バム市の北西に広がるアルグ・バム(バム城塞)は、日干し煉瓦(アドベ)を素材とする世界最大の城塞都市遺跡。2,000年以上の歴史を持ち最盛期には1万2,000人が城壁内に居住した。2003年12月26日午前5時26分、マグニチュード6.6の地震が発生。城塞の90%が26秒で崩壊し、市内26,271人が死亡した。UNESCO世界遺産登録と危機遺産指定は地震の翌年、同時に行われた——登録と喪失が重なった遺産の記録として残る。