世界遺産異変
頤和園:軍備を捨てて庭園を選んだ皇帝の夏の宮殿
北京西郊に広がる清朝皇帝の夏の離宮。220ヘクタールの昆明湖と万寿山を組み合わせた景観庭園の中に、全長728mの長廊や大理石の石船が点在する。英仏連合軍と八カ国連合軍によって二度破壊され、二度再建された。西太后が海軍予算を流用して再建したことは「軍備より庭園」として批判され、その批判は日清戦争の敗北として現実のものとなった。
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北京西郊に広がる清朝皇帝の夏の離宮。220ヘクタールの昆明湖と万寿山を組み合わせた景観庭園の中に、全長728mの長廊や大理石の石船が点在する。英仏連合軍と八カ国連合軍によって二度破壊され、二度再建された。西太后が海軍予算を流用して再建したことは「軍備より庭園」として批判され、その批判は日清戦争の敗北として現実のものとなった。
清朝皇室の夏の離宮。昆明湖(人工・面積2.2km²)と万寿山(造山)からなる総面積2.9km²の巨大庭園。1888年に西太后が海軍強化費2,400万両を流用して修復し「頤和」と改称。「海軍予算で庭園再建」という決断が1894〜95年の日清戦争での北洋艦隊機能不全の遠因になったと評価される。