オーパーツ・からくり
鳩時計:ふいごとカムだけで「鳴き声」と「扉」を同期させるシュヴァルツヴァルトの民芸機構
毎正時、扉が開いて木彫りの鳥が現れ「カッコウ」と鳴いて扉が閉じる——この一連の動作は電子音源も録音も使わず、2つの小さなふいご(送風装置)と、それを踏むタイミングを決めるカムだけで実現されている。鳴き声の2音(高音・低音)はふいごが送る空気の量とパイプの長さの違いだけで作られており、家庭用の民芸品でありながら「音の合成」「動作のタイミング同期」という2つの制御課題を同時に解決した機構として観察する価値が高い。